「家に帰らないのか?」 「一人でいたくなくてよ」 遼の言葉に俺はヒントをもらえた気がした。 康さんを頼りこの街に出入りし、康さんに憧れ居場所を見つけた奴らは俺を含めて沢山いる。 そいつらが今どんな気持ちでいるか…… きっと遼のように一人でいる事を恐れているはすだ。 この街に突然丸裸で放り出された、居場所のない奴らに俺は場所くらいなら提供してやれる。