俺はここを出て行けば行くところなんてない。 遊びほうけて、進学も就職も決まっていない俺が一人で外に放り出されたって生きていけるはずがない。 「心配はするな。マンションを一つ用意してある。そこに住んでくれないか?生活費もきちんとやるつもりだ」 「わかった」 そう言って俺は家を出た。 本当はわかっていない。 好き勝手やってきて、こんなこというのは矛盾しているのかもしれないけど、俺は一人になりたくない。 親に二度も捨てられるなんて…… 一体俺は何のために生まれてきたんだよ。