康さんとの話を終え、外に出たときにはもう既に辺りは暗闇に包まれていた。 「戻るか?」 「今日はこのまま帰ります」 康さんに一礼し、マンションの方角へ体を向けたとき「シン!!」と康さんに呼び止められた。 「守りたい女を見つけろ」 「えっ?」 「お前は守りたい女を見つけたときに俺を越えられる。越えたと実感できる」 「…………」 康さんの言っている意味がピンとこないまま俺は康さんと別れた。 これが康さんと交わす最後の言葉となることも知らずに……