「俺は組も家族も大切だ。レイカと比較することなんてできない。でも、レイカはすべてを捨ててでも愛して欲しいと望んでいる。だから俺達はもう側にいることはできないんだ」 「康さん、でも……」 「それにお前も知っているようにレイカは色んな男と楽しくやっている。その中でレイカが愛せる男ができればそれでいい。幸せになってくれればそれでいい」 「すいません」 「なんでお前が謝るんだ?」 俺が謝罪すると康さんの瞳は俺へと戻ってきた。 いつも溜まり場でみている康さんだった。