「康さんが親の力に頼ったわけじゃなく、その名前が大きいってことか?」
「まぁ、そんなとこね。」
なんだかしっくりこない。
別にこの街にこだわる必要なんてあったのだろうか?
別の場所で自分の力を試してみることはできなかったのか……
康さんならそうしそうなのに……
「シンは康みたくはならないで。あんなのお手本にしたらだめよ」
「何でだよ」
「シンは今のままでいいの。康みたく変わってしまっては面白くないわ」
俺には康さんが変わってしまった事を悲しく思っているように感じた。
変わらないで懇願しているようにさえ聞こえる。


