この話をしていた時のレイカの瞳は遠くにいる愛する人を見つめているような気がした。



俺には愛だのっていう感情はわからないはずなのに、その時愛する人を想う気持ちをレイカから感じた。



人はもしかしたら生まれたときから本能として“愛”という感情を知っているのかもしれない。



ただ、その気持ちに気付くことができない人間がいるだけで……



“愛”は人間に与えられた唯一の平等なものなのかもしれない。