見合いの日から2年。 俺達はお互いの生活を変えずに、婚約をした。 結婚は亜美が大学を卒業してから…… 本当はすぐにでも、亜美と一緒に暮らしたかったのだが、亜美の気持ちを無視するわけにもいかず、やっと後少しで亜美が卒業をする。 雪が溶けてから、式を挙げる。 その前に一つだけやり残したことがあったんだ。 「着いたぞ」 街中に路駐をした俺は足早に車から降りる。