バース(アイシテルside伸也)



歪む視界の中、最後にもう一つだけ伝えたい想いがある。



伝えたい言葉がある。



「亜美アイシテル」



小さくなる背中に、俺は叫んだ。



「私も!!」



そう返ってはきたが、もう亜美が振り返ることはなかった。