バース(アイシテルside伸也)


亜美の言葉に目頭が熱くなる。



けれど、俺も最後の言葉を伝えなければ。



「俺のほうこそありがとう。側にいてくれてありがとう。愛する事を教えてくれてありがとう」



震える声で必死に想いを伝える俺の唇に、亜美はそっと自分の唇を重ねた。



唇が離れるのと同時に、亜美の温もりも離れて行く。