ピンポーン
本当に数分もしないうちにインターホンが鳴った。
佑がどれだけ亜美を心配していたかわかる。
俺は玄関へと向かい、ドアを開けた。
相変わらず、俺に敵意を剥き出しの佑はドタドタと部屋の中へ上がり込む。
俺も佑の後を追うように後へと続いた。
亜美はソファーに浅く腰掛け、膝の上には握りこぶしを作っている。
「亜美、心配したぞ」
そんな亜美が佑の目にはどう写っているのか……
優しい声で亜美に近づいてゆく。
「ごめん」
謝る亜美に少しだけ顔を歪めた佑は
「行こう」
と言いながら亜美の手を引っ張り、部屋を出ようとした。


