バース(アイシテルside伸也)


「確かに俺は亜美を傷つけてばかりだ。でも、亜美がいないとダメなのは俺も同じだ」



「伸也さん……」



「もう一度チャンスをくれないか?俺のこと信じてくれ」



「うん。私もう何があっても側にいる。疑ったりしない。不安になったりしない。だから、側にいさせて」



亜美の言葉に今まで我慢していた想いが溢れだす。



やっと、亜美に触れられる。



俺は力一杯亜美を抱きしめた。



亜美が戻ってきてくれたことを、確かめるように何度も何度も腕に力を入れる。



このまま、俺の体の一部になってくれればいいのに。



本当はこのまま亜美を抱いてしまいたかったが、そんなわけにはいかない。



「祐に話さなきゃな」



亜美の体を離し、携帯を手に取った。



きちんと筋を通さなければ……



後で傷つくのは亜美なのだから。



佑に亜美が俺の所にいることを伝えると「すぐに行く」と言って電話は切られた。



引きつった顔をしてるんだろうなと声だけでわかってしまうほど、電話越しからは佑の感情が伝わってきた。