「勝手なことばかり言ってごめんなさい」
「俺も勝手だ」
「伸也さんも?」
「あぁ、祐に亜美は俺といると傷つくから、諦めてくれと言われたんだ」
そう。
亜美の幸せを願うなら、俺は亜美を手放すべきなのだろう。
佑の家に住むことだって、始めは辛いことかもしれないが、俺達の知らない世界を見ることだってできる。
それは、亜美がいつか家族を持つ時に必要なことのような気がするんだ。
「えっ?」
戸惑ったように俺を見つめる亜美に、想いが伝わるように言葉を吐き出す。
例え、俺の側にいることが亜美を傷つけることだったとしても……
俺は亜美と生きて行きたい。


