バース(アイシテルside伸也)


溜まり場へ着いた俺達は異様な空気の中、話を始めた。



亜美の傷つく話だけは俺がする。



「それと、お前の母親は薬漬けだ。今入院してる」



「えっ?」



すべてを話し終えた俺は亜美を抱きしめたくて、手を伸ばしかけてしまう。



突然の話に亜美は受け入れることができないのだろう。



キョロキョロと焦点が合わない亜美の目。



「亜美」



伸ばしかけた手に力を入れ、亜美にとって一番苦しいであろう事を口にした。



「母親の見舞いは我慢してくれ。アイツらとかたをつけてからじゃねーと危険すぎる」



「ママに会えないの?」



「少しでいい。我慢してくれ」



俺はお前にこんな顔しかさせてやることができないんだな。



お前の笑った顔を見たのなんて昔過ぎて、今じゃ思い出すこともできない。