バース(アイシテルside伸也)



こたぁの病状を亜美に説明していると、遠くからカツンカツンとヒールの音が近づいてきた。



「シン、どういうこと?」



予想通り、その音を鳴らしていたのはレイカだった。



「お前誰に聞いた?」



真っ直ぐにレイカを見つめると、大きな瞳がジッと見つめ返してくる。



「そんなこと、どうだっていいでしょ?猛の次はこたぁ?一体何が起きてるの?それと亜美って女はどこにいるの?」



俺の周りで起きていることがレイカの耳に入るのは仕方がない。



コイツの情報網は俺なんか問題にならないだろう……



「はい、私です」



亜美のことをどう話すか悩んでいる俺の横から、亜美が口を開いた。



その途端に亜美の体を突き飛ばすレイカ。



「あんた、よくもここにいれるわね?!猛やこたぁがこんな目に合ったのはあんたのせいでしょ!!わかってんの?!」



「レイカ、やめろ!!」



咄嗟に亜美を庇った俺を睨みつけるレイカ。



「なんで、シンはこの女庇うの?」



「俺の女だ」



俺はレイカを威嚇するように睨み付けたけど、この女にはきくはずもない。



「あんた達なんなの?みんなでこの女のために傷ついて、馬鹿じゃないの!!」



腹を立てているレイカは言葉を続けた。



綺麗な顔を酷く歪ませながら……



「お前には関係のないことだ」



俺に何を言っても無駄だと感じたのか、レイカの視線は俺から亜美へと移される。



「あんた仲間がこんな目に合ってるのに、責任感じなわけ?あんたが責任取りなさいよ」



「レイカ、送ってく。来い」



俺はレイカの腕を思い切り掴み、無理やり病院の外へと出した。