バース(アイシテルside伸也)


10分くらいだろうか……



カズは段々と力が抜けていき、スースーと規則正しい寝息をかき始めた。



涙を流しながら眠るカズ。



「亜美、お前も少し寝ろ」



「眠れたら寝る」



いつもよりか機嫌の悪そうな亜美は窓の外をジッと見つめている。



俺も少し横になろうとした、その時


携帯がなった。



ディスプレイには遼の表示が……



俺は唾を飲み込み、電話を耳に当てる。



「はい」



「こたぁが見つかった。でも、怪我が酷くて今病院に向かってる。総合病院だ」



「わかった。すぐに向かう」



電話を切るといつの間にか目をあけていたカズが「こたぁは?こたぁは?」と俺にしがみ付いてくる。



「見つかった。今から病院行くぞ」



カズはこの言葉ですべてを理解したようで、何も言わずに玄関へと向かった。



カズの後ろを亜美もついて歩く。