バース(アイシテルside伸也)


何とか意識を保っていたカズにこたぁと別れた場所を聞き出し、俺達はすぐにその場所へと向かった。



案の定、その場所にこたぁはいなかったが……



店を閉め、総出でこたぁの行方を捜す。



頼む。



間に合ってくれ。




「シン、お前はマンション帰ってろ」



「何寝ぼけた事言ってんだ?!」



運転をする遼の顔は真剣だ。



「あいつ等の狙いは亜美ちゃんだろ?側にいてやれ」



「マンションにいれば大丈夫だ」



この状況でジッとなんていていられねぇ。



「俺が必ず見つける。亜美ちゃんの側で俺を信じて待ってろ。一回くらい俺のこと信用してくれたっていいんじゃないか?」



苦笑いを浮かべる遼にこんな時なのに胸が熱くなる。



「わかった」



俺は止められた車から降り、タクシーに乗った。



俺はこたぁを見つけたいというよりも、何かをしてなきゃ不安でたまらなかったんだ。



そんな気持ちを遼に悟られた気がした。



だから、素直にマンションへと向かったんだ。