俺はショックのあまり大きなため息を吐いた後、もう一度勇気を出した。
どうしても亜美が欲しくて。
亜美をこの手で守りたくて。
このくらいでめげてたまるか。
「今日から俺の女だ。いいな。お前に拒否権はない」
少し低い声で亜美が嫌だと言えないように威嚇する。
こんな事をして自分の女にしても意味のない事だろうけど、俺はどんな手を使っても構わなかったんだ。
亜美を失わないために必死だった。
「ゃだ……」
「あっ?!」
「いやだぁ~!!!!」
でも、亜美は俺は拒絶した。
子供のように泣きじゃくり、俺の女になる事を拒んだ。
「亜美、俺に守らせてくれないか?ほっとけねぇーんだ」
俺は亜美の背中を摩りながら、亜美の顔を覗き込む。
もうダメだとわかりながらも、諦めの悪い俺はグチャグチャの亜美の顔さえも可愛いと思ってしまう。
「でも……」
掠れた声で何かを言いかけた亜美。
俺はその先の言葉を言われる前に頭を下げた。
「頼む」
頼む。
俺の女になってくれ。
いつまでも顔を上げられない俺の頭にフワッと冷たい亜美手が触れた。
「うん」
そして、一言そう言った。


