バース(アイシテルside伸也)


俺はそのまま亜美を抱きかかえ部屋へと戻った。



「亜美、悪りぃ」



ソファーに寝かせた亜美を見つめながら、俺は気持ちを落ち着かせていた。



俺がしっかりしなきゃいけないのに、取り乱してどうすんだ。



情けない。



どのくらい時間がたったのかわからないが、足音を立ててこたぁが部屋の中へと入ってくる。



「伸也さん!!」



「あぁ、迷惑かけたな」



「亜美は?」



「まだ起きない」



俺の言葉を聞いてこたぁはすぐに冷やしたタオルを持ってきて、亜美の頬に当てた。



「んっ………こたぁ?」



すると亜美の声が聞こえた。



「伸也さん、起きました」



こたぁは俺のほうに勢いよく振り返る。