バース(アイシテルside伸也)



亜美を連れて溜まり場の玄関に入ると、亜美の話をリアルにさせるかのようにブラジャーが転がっている。



カァーっと頭に血が上った俺は「猛!!」と叫んでしまったが、中からは物音一つしない。



「ここにいろ」と俺は中へと足を進める。



頼む。



俺の悪い予感は当たらないでくれ。



「てめぇ!!!!何やってる?!起きろ!!」



俺は猛が視界に入った瞬間に拳を振り上げていた。



やっぱりそうだった。



部屋の至る所にピンクの錠剤が転がっている。



なんでだよ。



もうやめたはずじゃなったのか?



猛。



俺は何度も猛を殴りつけた。



こうなるまで気付いてやれなかった自分が悔しくて。



死んだような目をしている猛がもどかしくて。



亜美は「やめて!!」と何度も叫びながら俺達のほうへと近づいてくる。




「触るな!!」



俺はもう感情のコントロールが出来なくなり、ドラッグに触れようとした亜美を怒鳴りつけてしまう。