靴を履いたまま玄関に蹲る亜美。 体を庇うように小さく丸くなっている。 俺は恐る恐る亜美の顔の前に手を広げた。 「呼吸はしてるな」 さっきのことを思い出し、もしかしたら……と背中には脂汗をかいていた。 「おいっ、起きろ」 俺は亜美の体をそっと摩る。