そして、俺は自分の過去を亜美に話す。 誰かにこんな事を話すのは初めてだった俺は話しながら怒りがこみ上げてきた。 家族に対しての怒りが溢れ出そうになりながら、それでも冷静を保ち亜美に話を聞かせる。 お前だけじゃない。 そう言いたかった。 みんな何かを抱えて生きている。 だから、ここで自分の生きる道を探せ。 そんな事を言いたかったんだけど、直接そんな事を言えない俺は遠まわしに自分の昔話をしながら亜美に想いを伝えようとする。