「なんか飲むか?」 ソファーに座らせた亜美にそう尋ねると…… 「牛乳」 「はっ?!ねーよそんなもん」 「ならジュース」 「コーラでいいか?」 「炭酸飲めない」 ハァ~と俺はため息をついて、テーブルにリンゴジュースを置いた。 「牛乳好きなのか?」 「わかんない。小さい頃から飲んでるから癖みたいなもん」 そんな癖があるってことすら理解のできない俺は亜美とは違う世界で生きているんだろうな。 そんな事を考えながら、ゆっくりと亜美の隣に腰をおろした。