俺たちはファミレスに入り、注文をした。 すると亜美はクスクスと笑い出す。 「お前笑えるんだな?」 「えっ?」 「今、笑っただろ?」 「笑ってましたか?」 「あぁ。なにがおもしろかった?」 「伸也さんが、ハンバーグセット頼むから」 「悪いか?」 「いいえ」 俺は料理をしない母さんが一度だけ作ってくれたハンバーグの味をいつも無意識に求めている。 だから、メニューにハンバーグがあると必ずそれを頼んでしまっていた。