女が座り込んでいる居酒屋のマスターに電話をし、何かあれば俺に連絡をくれなんてことをいつの間にか口走っていた。 どうでもいいと思いながらも、心のどこかで女を心配している自分がいる。 毎日毎日、同じ時刻になるとこの街に現れる女。 外に長時間いるのも厳しくなってきたある日、久しぶりに兄貴から連絡が来た。 親父が離婚したという話。 俺にとったら、親父が誰と結婚しようと離婚しようとどうだっていい。 いちいち連絡なんてしてくるなよな。