「明日も来るのか?」 「たぶん」 「何時に?」 「今日と同じくらいだと思います」 「今日は何時に来た?」 「日が落ちてから」 「わかった」 この女を嫌っていることに変わりはないが、ほっとくことはできなかった。 俺が若い連中を拾ってくるのも同じ心境。 昔の自分自身を見捨てることができないんだ。