目を覚ました女は助けてもらったお礼も言わずに、俺を睨みつける。 猛が大切にしている女だから、我慢していたけど腹が立って仕方なかった。 自分が好きでこの街に足を踏み入れ、あんな人けのない場所にいたんだ。 どんな目にあったって諦めろと怒鳴り散らしてやりたかった。 でも…… 猛があんな風に人に優しくする姿を始めてみた俺は出そうになっていた言葉を必死に飲み込んだ。