がむしゃらに片づけをしていて、気付いたときには外は暗くなっていた。 「今日はこの辺にするか」 俺の一声にフロアにいた奴らの手が止まる。 「飯でも食いに行くか」 俺は親父さんから預かった金でみんなに何か食べさせてやろうと思っていた。 「俺、作ります」 そう言って手をあげたのは、最近溜まり場に来た奴だった。 「みんな疲れてるだろ。今日は外で食べたほうがいいんじゃないか?」 「この人数で食べに行くのは、金が……だから俺が作ります。無駄遣いはよくないですよ」 金髪には似合わない真面目な台詞。