うちは将生くんを起こしてみた。
「んん…」
将生くんが体を起こした。
あれ?将生くんは起きてくれるんかな。
そう思った。
と…その時。
一瞬の出来事で何が何だかわからんかった。
「や…やめっ…やめてっ…」
将生くんがうちに覆いかぶさってきたんや。
口の中に変なものが入ってきた。
お酒の味がする。
どんどん舌を絡めてくる。
うまく息ができん。
「まっ…さき…くんっっ…」
うちはこのまま将生くんにヤラれてしまうんか??
絶対嫌や。
「やめてや!」
手に力をいれて思いっきり将生くんを押してやった。
「…最低や。」
そう捨てゼリフを残して、うちはカラオケボックスをでた。

