美里のワナは

 更にグレードを増して

 マルさんまで巻き込んでいた。



 まさか

 マルさん方向から来るとは

 思わなかったよ……。






 ワナメール





 すでに

 朱鳥くんが

 泊めてもらっていること自体

 巻き込んでたんだけどさ。





 参加させることないじゃん!!





「携帯の電池充電出来たの?」



「うん、あれから1時間で少しだけ」





 朱鳥くんは目を細めて

 にっこり笑って言った。





「……」





 憎めない笑顔。





 美里より朱鳥くんの方が

 本当は

 タチ悪かったりして……。