この人が

 制服を

 着ていること!!





「朱鳥くん、ウチのバイトを長くやってくれてて、たまにアタシのサポート入るんだけど、仕事出来てサイコ〜なのよ!!」



「……」





 美里があまりにも

 いつもの美里なだけに

 余計ムカつく。





「……美里」



「なぁに?」



「この人の制服、あたしの学校の高等部のにス〜ゴく、似てるんだけど?」





 本当は

 聞かなくてもわかることだけど

 あえて聞いてみる。





「あぁ、そうかも!! 朱鳥くん今、高3だからぁ~」





 美里の笑顔に

 その人はぎこちなく頷いて

 表情を少しやわらかくする。





「よかったね!! 真帆、勉強教えてもらえるじゃない?」