「……」





 ホントはどうでもよくナイけど



 今は、そんなことは

 取り合えず

 どうでもいい……。





「――…こ、こんにちは、初めまして朱鳥です」






 ペコリと

 大きな身体を折り曲げて

 その人は、あいさつした。





「……」





 あとり?



 変わった名前。





 落ち着いた声

 ぎこちないけど

 やさしそうな、笑顔。





 まあ合格ライン





 でも



 でも……



 でもっ!!!





 一番許せないのは…――