「……」





 アタマ痛くなってきた。





「やらなきゃダメだよね? ……ソレ」



「当たり前じゃない!! 真帆のためにやってるんだから」





 あぁ……



 イヤな予感が

 確信に変わっていく。





「ナットクしないと家、帰らないんデショ?」





 ニヤリと笑う美里の顔。





「――…っ!!??」





 うわぁ〜っ!!



 全然

 酔ってなんかいない

 この人。



 ヤられた!!



 なにも

 反撃できない。





「……」





 あたしは

 余裕顔でイカ焼きを頬張る

 美里を黙って睨んだ。



 完璧にコイツのワナにハマった感じ。





 う~!!




 悔しくて

 あたしは

 『マルさんサラダ』を

 一気に入るだけ口に入れた。





 もうヤケ食いだ!!