「……あぁそうそう、だからね、こうしようと思うんだけど」





 ん?



 美里は

 のれんから首だけ出して

 すぐ脇にある

 バックヤードのドアを

 ノックした。





「朱鳥く〜ん!!」





 やっぱりいたんだ……。



 バックヤードから

 少し赤い顔をして

 その人は美里の横に座った。





「美里さん、……俺」





 その人が何か言うより前に

 美里が後から

 バンバンッ、と

 背中を叩く。





「ね!! ゲームをしない? 2人で」



「え!?」



「ゲーム?」





 驚くあたし達を気にせず

 美里はのんびり

 オチョコに口をつけた。