それは

 あたしの奥に

 元からあって

 気付いていなかった



 モノ…――










「……」





 その感情が

 どんな名前で

 どんな形をしているのか



 今のあたしには

 表現することが出来ない。





 ただ

 あたしの心の奥で

 重く、黒いマグマのように

 ぐるぐると渦を巻いている。






「……」





 イヤだ、な。





 気付いてしまった





 その感情の存在に。










 気付きたく

 なかったのに…――