「うぅん違うよ? ずっと聞いてみたかったから」





 朱鳥くんは

 視線を窓の向こうへ

 ゆっくりと戻した。





「……ん〜、強い所と子供みたいな所、あと、脆い所かな?」





 あっ……。



 知ってるんだ?



 脆いときの美里を。





「まだ、2年ちょっとで、バイト先でのことしか知らないけどね」



「……」





 ちょこっと

 ジェラシーを感じる瞬間。





「……恥ずかしいから、美里さんには秘密だよ?」