東京に着き、当てもなくふらふら歩いた。
これからどうしようだとか、ホテルはどうするのだとか、生き道は真っ暗なままで、昼なのに夜の様な心持ちで行き交う人の群れから避けるようにビルとビルの間を通った。
いろんな不安や思いがある。
力もない、体力もない、頭もある方じゃない。
世の中を勘に任せて来た私が道なき道を歩いて行く。
とりあえず寒くなったのでホテル
を探そうとふらりふらりと歩いていた時、目の前でビルの外側につい
てある階段を男が通り過ぎた。
思わず振り返り、男を見る。
黒のジャンパーの下に無地の黒のTシャ
ツに紺のジンズの服装、背は身長150セ
ンチの私より一まわりも、二まわりも大
きく頭二つ私の頭の上に乗っけた様な私には大きい男だった。
その男が気になったのは、髪が目立つと
かではなく、ただの茶髪なのに気になっ
たのは、顔がイケメンだとか、恋したと
か胸キュンだとかそんなものじゃない。
あ。こいつ死ぬな。
と、咄嗟に思ったからである。
これからどうしようだとか、ホテルはどうするのだとか、生き道は真っ暗なままで、昼なのに夜の様な心持ちで行き交う人の群れから避けるようにビルとビルの間を通った。
いろんな不安や思いがある。
力もない、体力もない、頭もある方じゃない。
世の中を勘に任せて来た私が道なき道を歩いて行く。
とりあえず寒くなったのでホテル
を探そうとふらりふらりと歩いていた時、目の前でビルの外側につい
てある階段を男が通り過ぎた。
思わず振り返り、男を見る。
黒のジャンパーの下に無地の黒のTシャ
ツに紺のジンズの服装、背は身長150セ
ンチの私より一まわりも、二まわりも大
きく頭二つ私の頭の上に乗っけた様な私には大きい男だった。
その男が気になったのは、髪が目立つと
かではなく、ただの茶髪なのに気になっ
たのは、顔がイケメンだとか、恋したと
か胸キュンだとかそんなものじゃない。
あ。こいつ死ぬな。
と、咄嗟に思ったからである。


