「……ばかだね、涼くん」 俺の言葉に、ぱたりと床に雫を落としたまひろちゃんが小さくそう呟いたかと思ったら、 「おそいよ……!」 __そう言って、ふわりと明るい満面の笑顔を見せてくれた。 そして、俺がその笑顔に見惚れた瞬間。 まひろちゃんのシャンプーの香りが俺を包んで。 顔にかかるまひろちゃんのミルクティー色の髪が甘くくすぐる。 「大好きだよ、涼くん」 状況をやっと把握した途端に耳元で囁かれたまひろちゃんの声に、俺の顔に熱が一気に集中するのがわかった。 湯気がでそうなくらいに。