向かいの校舎の気になるあの子は。 窓際の後ろから2番目の席で。 いつもヘッドフォンをしていて。 甘いミルクティー色の髪で。 ときどきふとこっちを見て、可愛く笑う。 そんな気になるあの子とときどき合う目は、なんだかこそばゆくていつも俺から逸らしてしまう。 意気地なしな俺は気になるあの子の名前も知らない。