線香花火




付き合いはじめの私達は、
思い出すと恥ずかしくなるほどに
ぎこちなくて、幼かった。





あの日、線香花火をしなければ。


あの日、線香花火が落ちていたら。




こんなに悲しくなることも
涙を流すことも、別れもしないまま
ずっとあなたの隣に居られたのかな。




今だから言える




本当はずっともっと
一緒に居られると思ってた。