「…うざいから無視したんだよ。最初は。」 何かが引っかかりました。 “最初”という言葉が。 「最初…?」 「そう。最初。 でも、いつの日かな…? いつも、赤くなる奴がいたんだよね…」 赤くなる奴… 私っ!? 「いつもりんごみたいで。 でもその隣にはいつも決まった奴がいて。 俺が その位置にいたいと思うようになった。」 私達だけしかいない、教室に。 その言葉が鳴り響きました。