「私の中学はバスケの強豪校で、全中とかもいってたの。私は、キャプテンだった」 「そんな、すごいなんて……」 俺は、俺のレベルをはるかに超える楓の話を聞いて唖然とした。 「あれは、全中の決勝戦。 私たちと相手はそんなに実力に差がなく、一点差二点差を繰り返していた。 そんななか、最終クオーターにそれが起こった。