「う……そ?ねぇ、颯太嘘だよね?冗談やめてよ。」
楓は笑ってそう言った。
「事実なんだ………ごめん。楓………」
「………だ………」
「やだ!!そんなの嘘だ!!私は騙されないから!!皆して嘘つかないでよ?ねぇお母さん?」
「楓!!!」
楓のお母さんが声を張り上げた。
楓はビクッとなって喋るのをやめた。
「楓。これは本当の事なの。貴方は辛いと思う。けど颯太くんも同じくらい………
いいえ、もっと辛いと思うわ。もちろん私だって辛い。でもこれは、受け止めるしかないのよ………」
そこで、やっと事実だとわかった楓は、ボロボロに泣いた。
俺は、ただ見ているしか出来なかった。

