私の描いた理想郷

なぜか私は不思議な力が使えた。
冗談や嘘が本当になったり、人を暫く睨んでしまうと周りの人たちを巻き込んでひどい目にあわせてしまったり。
<あの子は悪魔の子だ!!>
<こっちを見ないで!呪われるわ!!>
独りで、味方なんていなくて、怖かった。
そして全ての人たちから縁を切られた。

自分が憎かった。
呪いたかった。
赤髪で深紅の目の私は本当に悪魔のようで鏡さえも恐ろしかった。