キミが好きだから

「え?」



「俺ら邪魔になってねぇ?」



「あ、大丈夫じゃない?」



「そっか笑」


え?何?



邪魔なのかな?



あたしは不安になって心璃に聞いてみた。



「ねぇ、あたし達どいた方がいいかな?」



「ううん!むしろいないと困る!」



「あはは、ならよかった」



あたしは優しくほほ笑んだ。



やっぱり…、来てよかったかも!



「あ、もう40分じゃん。俺塾行かねぇと」



はっとして時計を見ると、時計の針は6時40分を少し過ぎていた。



「陸の塾始まんの7時だろ?間に合うのかよ」



大地が不安げに問いかけた。



え⁈そうだったの⁈言ってくれればよかったのに…



だいたい足の骨のヒビ治りきってないんじゃないの?



大丈夫かな…



「間に合うだろ!思いっきり飛ばすわ!じゃあな」



陸は軽く言い切ると、本当に自転車をとんでもないスピードで飛ばして行ってしまった。



「あ、迎えきてる。じゃあね!」



「あ、俺もだ。」



立て続けに迎えが来て、あたしはあっと言う間に1人駐車場に取り残された。



「早く帰ろ」



あたしは自分に言い聞かせるようにつぶやいて、藍色に染まり始めた空へ歩きはじめた。