キミが好きだから

「え?」



ふわっと香る爽やかな香り…



陸だ‼︎



「陸⁈」



なんで陸が‼︎



「大地なに照れてんだよ笑」



自転車を押しながら、こちらへ歩いてくる。



「照れてねーよ」



大地がうつむき、心璃は頬を赤らめた。



「大地、心璃とどっか行ったりしてんの?」


「え?俺らまだそんなんじゃ…」


あ、会話のチャンス‼︎


「でも花火大会、行くんでしょ?」


あたしはすかさず話を振った。


「うん…。一応…」


心璃が、相変わらず赤い頬で答えた。



「うっわあ!いーなーお前ら笑」



…自分だって叶女先輩いるくせに…



あたしはちょっとそう思ったけど…、でも陸が来てくれてよかった。



2人の会話も少しずつ続いてきたし☆



あーぁ、やっぱりあたし、陸が好きなんだなぁ…



こういうときに助けてくれる陸は、あたしにとってのヒーローだよ



たとえ叶わぬ恋でも…



「なぁ、音葉」


っえ?