キミが好きだから

9月 二学期の始まりと共に、体育祭の練習が始まった。



あたしは、もう陸を想う気持ちなんか、どこかに捨ててくることにした。



だって、今の状況じゃ、あたしの恋なんか叶いっこないって分かってるから。



3年になる頃には、本当にお互い好き合える人が見つかるょね?



そう信じたいから…




「おとちゃーん、体育祭うちら有利かもよー‼︎」



嬉しそうに教室に飛び込んでくる柑奈。いったいなんのことかな⁇



「なんかね、陸が体育祭出れなくなったらしいの‼︎」



…え?



さっきしっかり捨ててきたはずの気持ちを、また拾ってしまう自分が心底嫌になった。



「どうして⁈」



「それがさー、部活中、足の骨にヒビが入っちゃったらしいの」



やったあ、陸が走らなければすっごく有利になるね‼︎



…そう言えたらよかった。でもなぜだか心配に思っちゃうの。残念て思っちゃうの。


本当に、嫌になるくらいのキミへの想い


あたしはどうすればいいのよ‼︎