月日が経つのは早く、雅弘と付き合いだして1年が経過した。


この1年で変わった事と言えば、『雅弘の彼女』という立場から『雅弘の所有物』となっていた。

おしゃれをするのも化粧するのも大好きだった私は、女としての楽しみもできないでいた。


なぜなら雅弘は、私のちょっとした変化にも疑い、ありもしない事を責め立てる。


だから雅弘に会う時、私はすっぴんで、たいてい制服で会っていた。


その頃の私は、端から見れば気だるい女にしか見えなかっただろう…