蛇の束縛

『いつ来てもここは、いいよねぇ♪』



隣ではにかんで笑う雅弘。



『子供だな。』



こんな時、雅弘は私を子供扱いする。

近づく雅弘。

お互い向き合う。

照れてうつむいてしまう私の両手を、繋いでくれた。

少し背の高い雅弘。

私は目線だけを上に向ける。

少し背伸びをする私…

顔を傾ける雅弘…

重なる唇…

そこだけが、私達だけの世界なような気がした。