それからというもの、私は雅弘の会話を疑問に思う事が度々あった。

ある時は、いかにも女経験があるように言っていたが、本当は、私が初めてのようだった。

またある時は、肩にあるキズは喧嘩をして相手にやられた。と聞かされていたが、実は幼い時の怪我だった。など…


いずれにいても、雅弘本人は前文の事は「言った覚えない。」「忘れた。」などと言われた。

私の中では、ますます不信が募っていった。