『美穂さぁ、この間、俺が女からもらった手紙読んでたでしょ。』 『…っ!!』 『知ってるよ。ドアから見てた。電話だってしょっちゅう女から掛かってきてたの気づいてたでしょ。 それから、バイト始めたなんて嘘。 郁と会ってて美穂と会う時間なかった。 郁っていうのは、女の名前ね。』 『……』 冷静に淡々と喋る、私の恋人。 その恋人に、蛇のような冷酷な目で見つめられる私。 異様な光景だ…